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 ネットラジオ小説
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この物語はライブドアの中で実際に起こった、いや、起こっている出来事である。

「ねっとらじお」とは一個人がフリーソフトとマイク1本あれば、誰でもラジオを配信できるというものである。
その中で繰り広げられたDJたちとリスナーたちがネット上で恋愛、失恋、就職、自殺、希望、と様々な出来事の中で成長していくというお話である。


『 KYE  ~Open the livedoor~  』


                                    作:四島由紀夫



1話
 「苟使正氣奮匹夫敵萬軍」 いやしくも、正気を使わめしめば、匹夫も万軍の敵にあたる。

むかし 友に贈った水戸学からの言葉である。
友が政治家を目指し、選挙に出馬したときに 贈った言葉。
何のうしろ盾もなく、待ち受ける巨大な敵に飛び込むときに必要なものは、自分自身の強い信念と 大義と覚悟である。その武器を携え闘いを挑めば たとえ ちっぽけなものが大群の敵に向かって行っても、それに匹敵する力を発揮するものである。
片手間に議員やってる奴に、覚悟の違いをみせつけてやれ!と。
しかし、この言葉は虚しくも届かなかった。選挙に勝ったが人生の勝負には負けた。
彼は自ら死を選んだ。
彼の最後の一日を辿ってみると、別れて暮らしていた子供の保育園に立ち寄り、大きくなっていた我が子を抱きかかえたらしい。
それを最後に自ら決めていた死に場所に向かったという。発見された車中には空の缶ビール2本と、書き殴られた「辞世の句」があったらしい。今どきに「辞世の句」とは、いかにもアイツらしい。
落ち着いたらゆっくり北海道旅行へ行くって約束も果たさずに逝ってしまった。

あれからもう6年が過ぎた。
自分が落ち込んだり、くじけそうになったとき、あの言葉をいつも自身に投げかける。
 「苟使正氣奮匹夫敵萬軍」 と。
人生は残酷なものであるとヒシヒシ感じ、つまずきながらも懸命に生きた。
この世は神も仏もないものか!と、一応は言ってもみるが根っからの無心論者である。
だから信仰心は微塵もない。そんな私でさえ追い詰められるとついつい神頼み。天を仰ぐとでも言うべきか。
無心論者の私が言うのも憚るが、「おー神よ、何故あなたはこんなにも私に試練をお与えになるのですか?」と聞きたくなるほどに・・・・。
 神が、そう貴方様が眠りし日より二千年が経ちますが、下々どもが相変わらず殺し合いをしております。
いくら文明が進化しようとも、人々の愚かなる争いは未だ止まりません。
地球の裏側の争いがリアルタイムで映し出される。世界がネットワークで繋がっているのである。
人類が創りだしたもう文明の賜物の中にコンピューターがあり、その物の活用手段の一つがインッターネットである。
インターネットは如何なる物ぞ!とそういう心境もあり気晴らしにインターネットというものを始めてみた。
世間ではITバブルと言われ、IT企業が急成長を続けていた。


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あの人気DJが、あるいはあの大物DJが、そしてあの時の真相はいかに!?
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